米粉パン作りの基本・・米粉のまるパン。
初めて使用する米粉は、まずまるパン作りから始めます。
基本のまるパンを作って、米粉の水分量を知る。
ここから始めることで、水分量の決定が難しい米粉パン作りが、グッと楽になります。
今回は、基本のまるパンレシピとともに、米粉パン作りのポイントもまとめてみました。
ふんわり軽〜い米粉まるパン、一緒に作りましょう♪
・米粉パン作りを始める方。
・ふんわり軽い米粉パンレシピをお探しの方。
・こだわり食材や身体にやさしい素材の選び方も。
まるパン。シンプルでそのまま食べても、サンドイッチにしても美味しいよね♪
ありがとう、くまち♡そうなの!食べ方もアレンジ豊富でおすすめです!
米粉まるパン材料
<材料>
・無農薬米粉ミズホチカラ 150g※
・有機コーンスターチ 20g
・白神こだま酵母 2.5g
・有機サイリウムハスク 3.0g
・自然塩 1.0g
・有機砂糖 5g
・圧搾製法なたね油 5g
・水(30〜35℃のぬるま湯) 140g※
こちらは無農薬ミズホチカラでの水分量となっています。
今回は水を小さじ1追加し、全体で145g使用しました。
ミズホチカラ以外の米粉を使用する場合や、初めての米粉を使用する場合は135gからスタートします。
詳しい水分量などは、レシピとともに解説いたします。
無農薬米粉ミズホチカラ(在来種N)
パンに向く無農薬米粉を使用しています。
コバタケファームさんの無農薬米粉ミズホチカラは、水分吸収率が低く、初めて米粉パンを作る方にもおすすめです。
ミズホチカラ以外の、在来種Nも美味しい米粉パンを焼くことができます。
ミズホチカラ以外の米粉パンの作り方も、一緒にお届けいたします♡
毎日いただくお米。
ごはんも、米粉パンも米粉お菓子も、有機栽培や無農薬栽培のものを選んでいます。
米の慣行栽培では「ネオニコチノイド系農薬」使用されていることが多くあります。
このネオニコチノイド系農薬は、昆虫の神経を撹乱させる殺虫剤。
海外では、規制のある農薬の一つです。
日本では、2050年までにネオニコチノイド系農薬から新規農薬に切り替えられう方向に進んでいます。(「みどりの食料システム戦略」より)
有機コーンスターチ
アリサンさんの有機コーンスターチです。
コーンスターチは、米粉パンをよりふんわり仕上げるために使用しています。
コーンスターチの原料はトウモロコシ。
トウモロコシは、遺伝子組み換えの参入が気になる穀物の一つです。
「遺伝子組み換えでない」「添加物不使用」のコーンスターチを選んでいます。
コーンスターチで使用されている「無水亜硫酸」・・
トウモロコシから澱粉を取り出す際に、トウモロコシをふやかす目的で使用されています。
市販の多くのコーンスターチでは使用されています。
白神こだま酵母
パンを膨らませること目的とした添加物や保存料など一切不使用です。
米粉パンとの相性がとても良いです。
種おこしが不要で、気軽に美味しい米粉パンを作ることができます。
有機サイリウムハスク
Organic Indiaさんの有機サイリウムハスクパウダーです。
サイリウムハスクは、オオバコ属プランタゴ・オバタの種皮(ハスク)を粉末状にしたものです。
サラサラした米粉パン生地をサイリウムハスクの保水性により、まとめ成形しやすい生地にしてくれます。
こちらのレシピでは、サイリウムを使用し米粉パンを作っていますが、少しでもサイリウムを少なくできるようなレシピを目指して作っています。
圧搾製法なたね油
オーサワさんの圧搾製法なたね油です。
ふんわり米粉パンを作る際に、少量の油を加えています。
毎日使用する油。こちらも安心素材を選んでいます。
✏︎油選びのポイントまとめ
・原材料が遺伝子組み換えでない
・石油系溶剤など不使用の圧搾一番搾り
・濾過などの工程でも薬剤等不使用
市販の多くの油は、石油系溶剤を使用し抽出された「溶剤抽出法」を採用しています。
こちらは、最終的に石油系溶剤を取り除くために高温処理が必要となります。
その時に発生すると言われているのが「トランス脂肪酸」。
また、原材料が不透明であったり遺伝子組み換えの材料を使用されているなんてことも・・。
気をつけてみていく必要があるかな・・と思っています。
良い油もとりすぎは避けたい!
そのため、米粉パンに使用する際も、できる限り少量の油で仕上げられるようにしています。
また、ハード系の米粉パンには油を加えずに作っています。
有機砂糖
ナチュラルキッチンさんの有機砂糖です。
グラニュータイプのお砂糖は、材料にすぐ馴染み使いやすいです。
ブラジル産の有機サトウキビから作られる未精製の有機砂糖です。
砂糖も、できる限り少なくを目指しています。
その他使用している砂糖
・風と光さんの有機砂糖
・鹿北製油さんの洗双糖
自然塩
海の精さんのあらしおです。
伊豆大島の海水を使用し、太陽・風・火の力を利用し伝統製塩法にて丁寧に作られた自然海塩です。
お塩は、毎日お料理にはもちろん、身体づくりにも欠かせません。
精製されていないミネラルを豊富に含む自然海塩を選んでいます。
(自然海塩でも、栄養成分は異なるため、お好みのものを見つけてみてください。)
米粉まるパンレシピ
<作り方>
ぬるま湯(30〜35℃)140gに白神こだま酵母を振り入れ、密封をし5分おきます。
初めての米粉を使用する場合は、135gからスタートします。
無農薬米粉在来種Nというミズホチカラ以外の品種で作る際は、135gからスタートしました。
米粉パンは最低量の水からスタートし、水分を調整していきます。
無農薬米粉(ミズホチカラや在来種Nなど)・有機コーンスターチ・自然塩・有機砂糖を加え、泡立て器でぐるぐると混ぜ合わせておきます。
酵母液を作ってから5分経過したら、
酵母液に、先ほどの米粉類を加えます。
ゴムベラで1〜2分ほど全体を混ぜ合わせます。
生地チェックポイント①
米粉は同じ米粉でも水分吸収量が変わります。
酵母液と米粉類を混ぜるタイミングで、生地の状態を確認します。
上から生地を落とした際に、落ちる生地が下の生地に馴染まなかったら、少し硬めの状態。
小さじ1の水を加えて、よく混ぜます。
生地は、完全に馴染み合わなくてもOK!
生地の水分チェックポイントは、他にもあるので大丈夫!
有機サイリウムハスクをふるい入れます。
生地が軽くまとまるまで混ぜます。
約1分前後(40秒〜1分ほど)でこのような状態にまとまります。
密封をし、5分おきます。
米粉パンは、「混ぜる→休む→混ぜる」の工程をとることにより、
ふっくらボリュームのある米粉パンに仕上がります。
また、サイリウムも少なく仕上げることができます。
・・5分後。
生地をボウルから捏ね台に取り出し、5分間混ぜます。
ここでも生地チェックをします。
生地チェックポイント②
生地を少し混ぜたら生地の状態を確認します。
まとめた生地に両指を押し当てます。
指に生地がつかない・生地が吸い付いてこない場合は、生地が少し硬い状態。
小さじ1の水を加え、再び混ぜます。
生地が少し硬い状態だったので、小さじ1の水を加えよく混ぜます。
少し混ぜたら、再び生地チェックをします。
生地チェック③
少し混ぜたら、再び生地チェック。
ソフトな米粉パンの理想的な生地の状態は、
・生地が指に吸い付いてくる感触
・指に生地が少しついてくる状態
生地をまとめ、霧吹きをし密封をして、常温で15分おきます。
動画もあります♡
・・15分後。
生地を取り出し、軽く混ぜます。
手や捏ね台に圧搾製法なたね油を薄く取ります。
生地の表面にもオイルを少し馴染ませつるんとじた状態にまとめたら、分割します。
分割した生地をころころと丸め、手のひらで押し広げます。
折りたたむように生地を中央に集め、丸めていきます。
途中オイルを手に取りながら、転がしたりハンバーグのように生地を両手に移動させます。
表面がつるんとした状態になればOKです。
霧吹きをし、ラップでふんわり密封したら35℃10分〜発酵します。
季節や環境により、発酵時間は調整してみてください。
今回は、35℃35分発酵しました。
発酵完了後、オーブンは180℃に予熱スタートします。
生地はふっくらと約2倍ほどの大きさになり、生地表面に発酵穴がいくつかみられます。
生地の表面に圧搾製なたね油を塗ります。
予熱が完了したら、庫内にたっぷり霧吹きをし、180℃18分焼成します。
焼き上がったら、天板から取り出し、ラップをかけ感想を防ぎます。
粗熱が取れればカットできます。
ふんわり軽〜い米粉まるパンの完成です。
そのまま食べても、サンドイッチにしても美味しいです。
粗熱が取れたら、乾燥を防ぐためにラップで包みます。
米粉パンの保存・・しっかりとラップで包み冷凍保存します。
すぐ召し上がらない場合は、冷凍保存します。
ミズホチカラ以外の粉で作るまるパン
ミズホチカラ以外の米粉で作るまるパン。
米粉パンは、水分量を少しずつ確認していくことが、美味しく作るポイントです。
初めて使用する米粉の場合は、特に慎重に最低量からスタートします。
今回は、コバタケファームさんの在来種Nという品種でまるパンを作ってみました
ミズホチカラより、水分吸収率が高いため、少し水分量が多くなります。
そんな時でも、初めて作る際は最低量からスタートします。
米粉の個性を知り、なんとなく水分量を把握してから大体の目安をつけるようにします。
同じ種類の米粉でも、水分量は変わります。
先ほどのレシピでの生地チェックのタイミングで、適切な水分量になっているかその都度確認しながら進めていきます。
在来種Nは、135gの水分量からスタートし、小さじ4の水を加えました。
そのため最終的には、約155gの水分量となりました。
ミズホチカラより、少し水分吸収率が高めです。
それぞれの米粉によって、味も食感も少し変わります。
こちらの在来種Nも、とても美味しい米粉パンが焼けました!
これからハード系のまるパンや、バゲットについても動画にてレシピをお届け予定です。
ブログでは、生地チェックのタイミング等を詳しくお伝えできたら・・と思っています♡
ミズホチカラ以外の米粉で作ったまるパンの動画です♡
まとめ
今回は、米粉のまるパンレシピでした。
米粉パンは、まずまるパンから。
米粉パンで大切なことの一つに『水分量の把握』があります。
美味しい米粉パンを作るために、まずは米粉の特性を知ります。
そのため、基本のまるパンを作ります。
少しずつ水分を加えていくことで、水分量を把握しやすいまるパンは最初の一歩に最適!
こちらは、生地の状態を知るために生地チェックのタイミングについてお伝えしました。
大切な生地チェック!
・水分と米粉類を合わせたときの状態を確認。
・生地を混ぜ合わせた時の生地状態を確認。
・水分を加えた後に、もう一度生地の状態を確認。
三段階で確認していくことで、理想的な米粉パンの生地の状態に少しずつ近づけていきます。
米粉パンに水分を加えるときは、小さじ1。水分を加えたら、しっかり混ぜて様子を見る。
こうして、状態を確認しながら加えていくことで、水分の多すぎる状態を避けます。
そして、まるパンで把握した水分量の目安を元に、ハード系の米粉パンの水分量を大体決めていきます。
そのため、まずは基本のまるパンから。
ミズホチカラも、そうでないパン作りに向く米粉も、水分量を少しずつ確認しながら行うことで、美味しい米粉パンに仕上がります♡
それぞれの美味しさを楽しんでいきたいな〜と思います。
最後まで、読んでくださりありがとうございます!
毎日いろんなことがあるかと思いますが、
ほっと安らぐ穏やかな時間がありますように✨