やさしい日用品と生活

『発酵のちから』今こそ取り入れたい!甘酒編『飲む点滴~甘酒~』

素晴らしき発酵の力のお話です。

今回は、その中の「甘酒」に詳しく解説いたします。

『飲む点滴』と言われ、古くから親しまれてきた甘酒の魅力・嬉しい効果・作り方・避けたい甘酒のポイントなど。

甘酒のいろいろをみていきます!

この記事はこんな方にオススメ!

・発酵食品の効果について知りたい方。

・腸活に興味がある方。

・毎日を健康的に過ごしたい方。

・甘酒を毎日の生活に取り入れたい方。

くまっち

キナコの甘酒パンケーキ好きくま~!

キナコ

ありがとう♪アレンジもできちゃう甘酒の魅力をくまっちも一緒にみていこうね!

発酵のすごい力

まずは、ここからです!

「発酵食品」ときいて、思いつくものは何でしょうか?

味噌・醤油・納豆・梅干し・漬物などなど・・。

いろんなものがあります。

これらは、素晴らしき「発酵のちから」で作られたものたちです。

発酵の素晴らしき力について詳しく。

おいしさアップ

発酵することにより、微生物が食品のタンパク質や糖類を分解します。

糖類であるデンプンは分解されることにより、より甘いブドウ糖に。

タンパク質は、うま味をもつアミノ酸に。

これにより、もとの食品に独特の風味が加わり、美味しさがアップします。

保存性アップ

微生物の世界では、微生物がある一定数増えると、ほかの微生物が繁殖できません。

そのため、発酵食品には有害な腐敗菌を寄せ付けない仕組みが出来上がります。

これにより保存性がアップし、長期保存が可能になります。

お味噌などは、だんだんと風味や香りが逃げてしまいます。

保存環境を整えてあげて、賞味期限内の美味しいうちに召し上がることをオススメします。

栄養価アップ

微生物の働きで食材が分解されます。

それにより、つくられる酵素の力によって、新しい栄養成分が生み出され栄養価がアップします!

発酵により、栄養素の吸収率もアップ!

消化力アップ

微生物の働きにより、分解する酵素が作られます。

それにより、食べたときの消化吸収がよくなります。

発酵食品は、微生物の働きによりある程度消化してから、私たちの体に入ってきます。

そのため消化の際に使われる消化酵素の消費が少なく済みます。

年齢を重ねるとともに、この消化酵素が減少してきます。

消化が上手くできないと、栄養をしっかりと吸収することができないため、結果的に必要な栄養が取り込めず栄養不足になってしまいます。

発酵菌について

麹菌

麹菌は発酵するとき、タンパク質・デンプン・脂質を分解し酵素を生み出します。

それにより、うま味や甘味を引き出してくれます。

麹菌は、日本の「国菌」に指定されています。

乳酸菌

食材に含まれるブドウ糖や乳糖などの炭水化物や糖類から乳酸という微生物を作り出します。

その微生物の総称が乳酸菌で約200種類もあります。

この乳酸菌は私たちの腸内環境を整え、悪玉菌の増殖をおさえてくれる「善玉菌」の代表格です。

酵母菌

自然界のあらゆるところにいます。

空気中・土の中・果物の表面・樹液・植物・などあらゆるところです。

パン酵母は、この酵母菌です。

発酵し、糖分を分解し二酸化炭素とアルコールに変える、この微生物が酵母菌です。

発酵の時に発生する炭酸化炭素によって、パンはふっくらと膨らみます!

ビールやワインなどもこの酵母菌により作られます。

納豆菌

とても繁殖力の強い発酵菌です。

胞子の形でマイナス100℃~100℃以上の熱にも耐えられます。

腸に届き乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌のとても心強い味方になってくれます。

田んぼ・草むら・稲わらに多く生息しています。

酢酸菌

発酵により、アルコールを酢に変える菌の総称です。

お米が原料の日本酒からは米酢となります。

ぶどうからワインになりワインビネガーに。

リンゴ酒からリンゴ酢・玄米から黒酢など。

ココナッツが原料のナタデココは、この酢酸菌により作られます。

くまっち

ナタデココが発酵食品だったなんて、知らなかったくま~!

発酵食品の嬉しい効果

私たちの毎日の食事には欠かせない発酵食品。

嬉しし効果もたくさんあります!

アンチエイジング効果

活性酸素による酸化を抑える抗酸化作用があります。

活性酸素による酸化を抑えるビタミンA・ビタミンC・ポリフェノール・フラボノイド・カロテンなど。

これらが発酵することにより、大幅アップ!

ぬか漬け・味噌・ワインなど強い抗酸化作用があり、老化防止に役立ってくれます。

また長期熟成された味噌や醤油には、メラノイジンという褐色色素が生まれます。

こちらも強い抗酸化作用があります。

腸内環境を整え免疫力アップ

発酵食品を食べることにより、善玉菌をダイレクトに取り込むことができます。

善玉菌が増えることにより、腸内フローラのバランスを整え腸内環境を整えてくれます。

免疫に関わる細胞の6割以上はこの腸内に存在しています。

腸内環境を整えて免疫力アップ!

デトックス効果

活性酸素により、細胞や遺伝子が傷ついてしまいます。

それにより、血管も衰えてしまう。

活性酸素を取り除くことにより、血管が元気になり、血液流れやすくなり、老廃物を排出してくれます。

腸内環境を整えることで便秘解消につながります。

どちらも素敵なデトックス!

発酵食品を日常的に取り入れることで、デトックス効果をゲットです!

美肌効果

味噌・醤油・甘酒などの発酵食品に使われる麹菌。

麹菌には肌のシミものとのメラニン色素の生成を抑える美白効果が期待できます!

麹菌に含まれるコウジ酸による働きです。

このコウジ酸には抗糖化作用もあります。

糖化とは脂質とタンパク質が糖と結びつくことです。

それによりAGEsを作り出してしまいます。

このAGEsは、糖化最終生成物というもので、肌や髪や骨の老化を促進させてしまいます。

甘酒の種類と違い

甘酒には、二種類あります。

米麹から作られるものと、酒粕からつくられるものです。

どちらも甘酒ですが、違いがあります。

米麹から作られる甘酒

米と麹や麹のみから作られます。

アルコールやお砂糖などは添加されていません。

アルコールが含まれないことから、お子さんや妊婦さんでも安心して召し上がっていただけます。

酒粕から作られる甘酒

日本酒などを作るときにでる搾りかすです。

この酒粕に砂糖と水を加えてつくります。

こちらは、アルコールを含みます。

加熱により、アルコール濃度は少し下がりますが、小さいお子さんや妊婦さんや運転予定がある方などは、控える方がよいかと思います。

甘酒のすごいパワー

酒粕で作られる甘酒も、ビタミンや食物繊維が豊富でとても栄養価が高いです。

また食物繊維に似た働きをするレジスタントスターチが含まれています。

こちらは、酒粕甘酒に多く含まれている素晴らしい成分です!

酒粕を使ってパンを焼いたり、チーズのように使ったり、粕汁以外にもたくさんお料理の幅あります。

そちらも後ほどご紹介したいと思います。

レジスタントスターチ:消化されにい、難消化性デンプンです。

食物繊維に似た性質をもっています。

糖質の多い野菜・米・豆などにも含まれていて、腸内のお掃除をしてくれます。

お米を冷やして食べると、レジスタントスターチがより摂取できるとメディアでも話題に上がったことも。

また、酒粕には、レジスタントプロテイン(※1)が含まれていることも分かっています。

こちらも整腸作用があります。

              

※1 マルコメ開発研究HPより

今回は、米麹甘酒の魅力について説明してきます!

甘酒で腸活

甘酒には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維が豊富に含まれています。

また甘酒に含まれるオリゴ糖は、腸内に届き善玉菌やビフィズス菌のエサになってくれます。

善玉菌やビフィズス菌が増え元気になることで、腸内の環境を整えてくれます。

・水溶性食物繊維:血糖値の上昇をゆるやかにしていきます。腸内の有害物質を排出し善玉菌を増やす働きがあります。

・不溶性食物繊維:便の量を増やし便秘を解消するお手伝いをしてくれます。肥満を防ぐ防ぐ効果も期待できます。

エネルギーの源

「飲む点滴」といわれる甘酒は、この米麹甘酒のことです。

ブドウ糖・ビタミンB群が豊富に含まれています。

甘酒に含まれる豊富なデンプンが発酵することにより、分解され吸収されやすくなっています。

そのために、効率よくエネルギーを取り込むことができます!

また、米麹甘酒にはビタミンB1も豊富に含まれています。

このビタミンB1は、糖質をエネルギーに変え代謝をサポートしてくれます。

疲労回復の手助けをしてくれる強い味方です。

抗酸化作用

甘酒には抗酸化作用があるエルゴチオネインが含まれています。

エルゴチオネイン:キノコ類に含まれているアミノ酸の一種で注目の成分です。

抗酸化作用が強く、様々な研究の対象になっています。

また、体内で作り出すことができず食物などから摂取します。

美容効果

甘酒に含まれるビタミンB1・ビタミンB2・ナイアシン・パントテン酸などのビタミンB群。

これらは、糖質・脂質・タンパク質の三大栄養素の代謝をサポートしてくれます!

皮膚や髪を健康に保つためにとても役立ちます。

麹菌に含まれるコウジ酸には、肌のシミものとのメラニン色素の生成を抑える美白効果が期待できます!

キナコ

シミ!なくなっておくれ~!切実💦

ヨーグルトメーカーを使った甘酒の作り方

栄養たっぷり甘酒!

お家で手作りできます!

「麹一枚に米二合」というのが甘酒の昔ながらの分量です。

麹の分量に対して、半分の量の米で作ります。

米も、うるち米よりもち米の方が甘くしあがります!

今回は、簡単に!より甘く!仕上げるために、米麹のみを使った簡単甘酒の作り方です!

材料

嬉しい有機栽培の米麹です!

甘酒以外にも、塩麹や醤油麹をつくるときに使っています。

ネットで買って冷凍保存しています!

簡単作り方

①保存容器を煮沸消毒する。

②米麹をほぐし、60~65℃くらいのぬるめのお湯を作り米麹と混ぜる。

75℃以上のお湯んしてしまうと、麹がダメになってしまいます!

③ヨーグルトメーカーを60℃にセットし8時間タイマーセット!

完成です♪

甘酒を作ったあとの火入れについて

完成した甘酒を鍋にうつし、ひと煮立ちさせるだけです!

甘酒が完成して、早く消費するのであればそのままでもいいと思います。

火入れすることにより

  • 保存性アップ
  • 甘味アップ

のメリットがあります。

お使いの状況などで使い分けてみてください!

こんな甘酒は気を付けよう!

避けたい甘酒の原材料

米・米麹・食塩・ブドウ糖果糖液糖・水あめ・酸味料・安定剤(増粘多糖類)・pH調整剤・・など・・

これらには、嬉しい甘酒の栄養成分以外に、避けたい添加物や遺伝子組み換えの危険性が含まれるものが使われています。

甘酒を購入する際は、裏面の原材料を確認してシンプルな表示のものを選んでみてください!

オススメ甘酒のご紹介

美味しい甘酒を製造・販売して下さる生産者さん、たくさんいらっしゃいます!

お家で手作りもいいですが、美味しい甘酒をお手軽に試してみるのもオススメです!

米麹とお水のみでつくられた甘酒です。

どちらも、粒はこしてあるので、そのまま飲んでも口あたりがいいです!

またお料理やお菓子作りにも使いやすいです。

京都にある喜右衛門さん

喜右衛門HPより引用

有機米粉麹を使っています。

冷凍して、半解凍にしてアイスクリームのように楽しめます!

有機米麹の販売もあり、通販にてとても親切な対応をしてくださいます。

新潟県の八海醸造さん

八海醸造HPより引用

メディアでもよくみかけます。

スーパーなどにも置いてあるので手に取りやすくて、ありがたいです。

黒米を使用したアントシアニンが豊富な甘酒の販売もあります。

オーサワジャパンさん

こちらは、有機玄米を使用した甘酒です。

粒タイプとこしてあるタイプの販売があります。

玄米はとても栄養価が高いですが、外皮を含むためできるかぎり有機栽培のものをオススメします。

マルクラさん

マルクラ食品HPより引用

最高な白みそでも大変お世話になっているマルクラさんです!

甘酒の種類もとても豊富です!

有機米や有機玄米タイプの甘酒の販売もあり、とても助かっています!

甘酒を使ったお料理

すき焼きの甘味は甘酒にまかせた!

甘じょっぱいすき焼きですが、お砂糖を使わずに甘味は甘酒に任せちゃいます!

甘酒とお醤油で味付け。

以外にも思える組み合わせですが、とても美味しいです!

すき焼き鍋にオイルを敷き、お野菜を入れ、蓋をして蒸し焼きに。

お肉をいれ、甘酒100CCに対しお醤油カレースプーン2杯程度をいれます。

作る分量により、調整してみてください!

蓋をし煮えたら、しらたきを入れます。

完成です!

甘酒と豆乳でさっぱり

1:1の甘酒と豆乳を合わせます。

夏は冷たくして飲むと最高です!

そのままアイス

甘酒を冷凍し、半解凍にしてアイスクリーム!

冷凍する前にココアと混ぜれば、ココアアイスになります。

甘酒パンケーキ

まとめ

発酵食品の素晴らしき栄養素のご紹介でした。

先人たちの知恵によって、現在の私たちも素晴らしき恩恵を受けています!

感謝感謝です。

しかも、伝統製法を守り、長期熟成・長期発酵を行ってくださり、美味しく栄養価の高いものを作ってくださる生産者様にも感謝です!

今回は甘酒特集でした。

お味噌やお醤油などまだまだ身近な発酵食品についてご紹介したいと思います。

甘酒レシピも続々公開できるようにします!

暑い夏も「飲む点滴」を取り入れて、夏バテ防止!

水分補給を忘れずに。

いろいろあると思いますが、いいことが訪れますように。

ABOUT ME
kinako
はじめまして。kinakoと申します。 社会福祉士の仕事を通して、多くの方と関わり支援を行ってきました。その中で、食事の大切さを痛感し、それから私の頭の中は食べることでいっぱい! 安心安全で美味しいやさしいごはんやおやつを通して子どもたちの明るい未来を願って。