卵液って知っていますか?
あまり聞きなれない「卵液」。
でもでも実は、結構身近な存在だったりします。
今回は、そんな「卵液」についてちょっぴり深堀してみます。
・安心ごはんを作っていきたい方。
・安心材料を売ってるお店を見つけていきたい方。
・こだわり食材をお探しの方。
卵液ってなにくま~?卵と卵液って何が違うくま~?
卵液って身近な存在な気がしないよね。でも、結構身近な存在なのかも。一緒にみていこう!
卵液ってなに?
「卵液」ってご存知でしょうか?
「卵液」は、卵を割って、殻から出した卵の集合体です。
「全卵液」や「卵黄液」「卵白液」などがあります。
卵液・卵黄液・卵白液などに、お砂糖を加えたものも販売されています。
今や、業務用から家庭用まで様々なタイプの卵液が販売されています。
製造工程は、それぞれのメーカーさんで異なると思いますが、殺菌処理し冷凍タイプもあります。
冷凍すると、長期保存が可能になります。
鶏卵・食塩 トレハロース、pH調整剤、カロチノイド色素、砂糖、植物油脂など・・
卵だけで添加物なしの商品もあれば、用途別にお砂糖や油脂や上記のように添加物などが添加されているのもあります。
中には「平飼い卵」の卵液も、あります。
卵液はどんなところで使われているの?
便利そうな卵液ですが、今やありとあらゆるところで使われています。
もちろん使用していないところもあるかと思いますが、
病院・学校・パン屋さん・ケーキ屋さん・和菓子屋さん・お寿司屋さん・洋食屋さんなどなど・・
外食産業では、卵液や加工卵などが多く使用されています。
中にはお寿司屋さんのあの玉子焼きも、業務用の玉子焼きなんてことも、あります。
だし巻き卵用の卵液もあるので、そういったものを利用している和食やさんもあります。
殻の再利用
卵液や加工卵で使われた、たくさんの卵の殻。
土壌改良などに使用するために再利用されています。
命あるものを大切に無駄なくいただく 無駄なく使用するというところは、
とてもいいなと思います。
もうひとつ。
どんな卵が卵液や加工卵になっているのか。
どんな状態で育てられている鶏の卵が、卵液や加工卵いなっているのか。
せっかく卵を大切に使ってくれているのだから、
鶏が元気に動き回れる「ケージフリー」へと環境が改善されていくといいな・・
なんて思います。
気を付けたい加工卵たち
ここからは、ちょっと避けたい加工卵たちの登場です。
ゆで卵みたいな、たまご?ロールエッグ
コンビニのサラダのトッピングや、ファーストフードのトッピングなど・・・。
キレイな茹で卵みたいなトッピングによく使われています。
その名も「ロールエッグ」。
加工卵の一つです。
「ロングエッグ」とも呼ばれていて、金太郎あめのように切っても切ってもキレイな黄身と白身の茹で卵のような形になっています。
茹で卵の形になっている加工卵も販売されています。
この茹で卵形のものは、pH調整剤や醤油味風や塩風味などにより、調味料(アミノ酸等)などが添加されています。
卵サラダってなに?
卵サンドや、サラダのトッピングの卵サラダ。
原材料をみてみると、「卵サラダ」の文字。
卵サラダ・パン・イーストフード・乳化剤・調味料(アミノ酸等)・pH調整剤・グリシン・増粘剤(アルギン酸エステル)・加工でんぷん・・・など・・
卵サンドの添加物をさらっとみても、避けたいものがたくさんです。
「キャリーオーバー」というものがあります。
キャリーオーバー(定義)
原材料の加工の際に使用されるが、次にその原材料を用いて製造される食品には使用されず、その食品には原材料から持ち越された添加物が効果を発揮することができる量より少ない量しか含まれていないもの。
例 せんべいの味付け用に、安息香酸(保存料)を使用したしょうゆを用いたとしても、当該添加物が最終食品であるせんべいの保存料として効果を持たない場合はキャリーオーバーに該当
厚生労働省HPより「食品添加物の表示について」
つまり、「卵サラダ」と記載していれば、「卵サラダ」にどんな添加物が使用されていても、記載の必要がないとうこと。
市販のサンドイッチなどには、ほとんどがこの「卵サラダ」のみの記載になっています。
私たちが想像している、あの普通の卵が使用されているかどうかは不明なのです・・。
ぽろぽろの乾燥たまご
インスタント麺やふりかけなどに入っている、ぽろぽろの卵。
あの卵は、マイクロ波加工された加工卵です。
マイクロ波加工というのは、電子レンジと同じ仕組みです。
私は、日常生活やお料理などでも電子レンジは使わない生活をしています。
乾燥したぽろぽろの卵をつくるために、卵以外のものも添加しています。
植物油脂・鶏卵・でん粉・還元水あめ・食塩・大豆たん白・トレハロース・加工でん粉・増粘剤・ソルビトール・グリセリン・リン酸Na・酸化防止剤・調味料(アミノ酸等)などなど・・
マイクロ波加工の上に、こんなにもいろんなものが加えられた卵。
子どもに食べさせたくないな・・なんて思っています。
とろ~り黄身?
コンビニなどのお弁当の上にのっている、とろ~りしている黄身。
あの黄身も、あの状態に作られた加工食品です。
あのとろ~りの黄身だけの状態で販売されています。
卵液・デキストリン・還元水あめ・植物油脂・ゼラチン・食塩・寒天・卵たん白加水分解物・加工でんぷん・トレハロース・増粘多糖類・調味料(アミノ酸等)・pH調整剤などなど・・
可愛らしい見た目と違い、原材料はあまり可愛くないのです・・。
とろ~りポーチドエッグ風のものも、あります。
薄焼きたまご?
あの薄い、キレイに広がる卵。薄焼き卵。
薄焼き卵も加工卵の場合があります。
「ドラム加工卵」とう加工卵です。
鶏卵・植物油脂・食塩・砂糖・でん粉・チキンパウダー・加工でんぷん・グルセリン・ソルビトール・調味料(アミノ酸等)・カロチノイド色素・リン酸Na・・など・・
薄焼き卵を細く切った錦糸卵バージョンもあります。
切らなくても、切った状態で納品されるので、お料理に添えるだけ。
どちらにしても、普通に薄焼き卵や錦糸卵を作ったら、こんなに添加物は必要ないのかな・・なんて思います。
そぼろたまご?
もうなんでもあるんですね。
美味しい三色丼などに使われる、そぼろたまご。
こちらも、加工卵の場合があります。
鶏卵・砂糖・植物油脂・醸造酢・食塩・だし・加工でんぷん・グリシン・増粘剤・・など・・
パックになって、あのそぼろたまごの状態で販売されています。
スクランブルエッグみたいな、たまご?
ホテルの朝食のスクランブルエッグは、その場で調理されたものでしょうか?
スクランブルエッグも、パウチからスルッと出すだけ。
和食風や、洋食風などニーズにあわせて、様々な種類のものがあります。
想像超える加工卵の数々・・
想像を超えます。
本当に様々な種類の加工卵があります。
当たり前に食べているかもしれない、その卵製品は、産みたての卵からできている食品でしょうか。
もしかしたら、そのままパックからスルッと出しただけのものかもしれません。
プリンの素・フレンチトースト液・茶碗蒸しの素・だし巻き卵の素などなど・・・。
私たちが想像している以上に、便利に思える商品が増えています。
そして、知らぬ間に食べているかもしれません。
自然の姿からは、少しかけ離れたたまごのようなもの。
決して、たまごとは言い切れない気分になってしまいます。
その卵のような商品は、自由に鶏たちが動き回っている卵から作られたのでしょうか。
窓のない閉じ込められた、動き回れない環境で生かされている鶏たちがいることを忘れてはいけない気がします。
まとめ
こんなにもあるの?
ビックリするほど、種類豊富な加工卵たち。
ありとあらゆる食品業界で大活躍できそうな状態で販売されています。
加工卵ですから、加工されています。
私たちが食べているそのままの卵とは、違います。
様々な製造方法と、たくさんの添加物・・。
もはや、たまごっていえるのかな・・なんて考えてしまいます。
そしてそれらに使われる卵たちを見つめ直していきたいです。
窓もない 身動きもとれない 大切な羽を広げることさえできない
そんな鶏たちがいることを忘れてはいけないと思います。
作り手の便利だけでなく、みんなの健康や、
卵を提供してくれている鶏たちの動き回れる自由な環境を。
なーーんて考えたりしています。
毎日いろいろなことがあるかと思いますが、
どうか笑顔の瞬間がありますように。
やさしさで溢れる日になりますように。
いい日になーれ!!!